ベトナム語の難解ポイントー話す相手との年齢差の関係性に合わせて わたし‐あなた の言い方が変わる問題がありますよね。
このテーマに関しては前回もブログ記事にしたのですが、ベトナムで生活していて再び人称代名詞に関して迷子になりそうになった小話をおひとつ…
これはベトナム人個人の概念や地域性も強く影響しているので、勉強として読むよりも へー!そういうこともあるんだなーくらいに読んでいただけるといいかと思います。
数回ほどお会いしたことのあるベトナム人ご夫妻がおられまして、年齢的に言うと
お二人のことをANH CHỊ (お兄さんお姉さん)
自分のことを EM (妹や弟的な)
と呼ぶのが良いかと思っていたのですが、ふとご本人に
「外国人なのでおたずねさせていただきたいのですが、なんとお呼びするのがよいですか」
とうかがったところ!!
「わたしたちのことは CÔ CHÚ (若めのおばさん、おじさん)とよんで、あなた自身のことは EM とよぶといいよ」といわれました。
ベトナム語の教科書的には
CÔ CHÚ (若めのおばさん、おじさん) ⇔ CHÁU (孫や姪っ子などくらいの年齢の人称)
がセット!という認識が強いのですが!
CÔ CHÚ に対して EM をセットにして使えるのか、といことについて説明をお願いしたところ、
「ANH CHỊ と呼ぶのはとっても親しいラフな関係の雰囲気があるから CÔ CHÚ と呼ぶと礼儀正しさもかんじられるしばっちりだよ。
でもあなたが自分のことをCHÁU(孫や姪っ子などくらいの年齢の人称)というほどは年が離れていないので、自身のことは EM とよべばいいよ。」
とのことでした。
えー!!人称代名詞ルールの概念がガラガラと崩れるんですけども!
こちらのご夫婦はホーチミンの方で、ほかの中部地方のご夫妻はホーチミン出身のご夫妻と同じ世代なのですが、必ずCÔ CHÚ ⇔ CHÁU でよぶようにとのことでした。
若く見られたほうがいいからANH CHỊ とよばれたい、という方も少なからずおられますし…
つまるところ、個人的になんとお呼びするかはやっぱりそれぞれご本人におたずねするのがいいのかな、という結論に至りました。
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